犬本ひとすじ・裏話
     第2回  盲導犬チャンピィ(ハ-ト出版 ¥1200円+税)
                            同タイトルで新潮文庫 (新潮社 ¥362円 税別)

  今から15年前、私は日本の盲導犬の父と言われている(財)アイメイト協会 前理事長 塩屋賢一先生との出会いによって初めて盲導犬のすべてがわかった。 以来 街で見かけたことしかなかった盲導犬の訓練法,視覚障害者の人々と盲導犬との生活,周囲のボランティアネットワ-クの存在と活動ぶりなど 何度もの体験や取材を重ねることで、盲導犬の存在の大切さ、育成事業の困難さが理解できた。
  先生が盲人福祉のためにはじめたこの事業開始の頃には、日本の訓練士の中では誰も盲導犬の訓練はできなかったし 資料すらなかった。
  先生は試行錯誤を繰り返しながら訓練法を考案し続け 今日のすばらしい盲導犬訓練法を確立された。交配のための親犬研究、出産や子犬育成のボランティアネットワ-クの組織づくり、行政面からの無理解無支援との闘いなどは裏を返せば金銭的困窮との闘いであり 座折との闘いへとつながった。
当初も現在も日本国内での視覚障害者は約35万人もいる・・・社会での自立に役立たせるための盲導犬は毎年僅かな頭数しか育成出来ない 活動当初はそれこそ年間 3頭~5頭の育成であったという。
  苦闘50年  今年で通算1000頭に達した同協会の育成盲導犬は 全国各地で障害者の「目」となって働いている。(日本盲導犬協会とは別)
  私は先生から『人と犬とのよりよい共生の在り方』とそれを目指すための努力と不屈の精神の大切さを訓えていただいた。 以来、私は自らのポリシ-を「人と犬とのよりよい共生を目指して」 とし 奮励努力している。既に先生の執筆された本や使用者の方たちの本はあったが、私は児童書の分野になかったことに気づき 先生に「盲導犬育成事業の現状や歴史を子供たちにぜひ知らしめたい - 成長した段階にはかならずボランティア精神とか理解する人間になるはず」-と申し出て許諾を戴くことができ、同協会の推薦図書にもしていただくことができた。
  視覚障害者は先天性と中途失明とに分けられる。生まれながらに失明している人はこの世のすべてのものを見ることができない。生んでくれた母も育ててくれた父も 支援に協力しているボランティアの人々の顔も姿も・・・四季折々の美しい風景や山河も・・・である。
  中途失明者は年齢に関係なくある日突然の病いが元で視力を失ったり、交通事故などで視神経を切断したことで 世の中の光明を一瞬にして失う  いずれも健丈な視力を持つ私たちには想像できない世界とも言える。 しかし、(人間は命あるかぎり生きなければならない。生んでくれた母、育ててくれた両親のためにも)と障害者の方々は社会での自立、苦しい人生をいかに乗り越えるか・・・と日々努力をし、そのための職業訓練に汗を流し、資格を取得したり適職に就いている。 昔は鍼灸師やマッサ-ジ師が大半であったが、今では各都道府県や市町村の行政面で執務したり、歌手 ライタ- さまざまな公共施設職員など 多種多様な職業で働いているのが現状である。
  昔は白杖のみで歩行していたが 今はすばらしい盲導犬が安全歩行を誘導しており、先生の事業推進であった社会での自立は果たされてきた。
  児童書の「盲導犬チャンピィ」は日本の多くの小学生たちに読まれたり 小学校の図書室、公立図書館などで購入され大きな反響を得、 NHKテレビの人気番組「プロジェクト
」で放映された。  次いで新潮社からも文庫本としてぜひ・・・とのオファ-により「新潮文庫・盲導犬チャンピィ」が一般書となって発行された。
 中学生や大学生、成人にまで読んで貰いたい、そのためには初版刷り5万部を発行して戴いた。
 先生から頂戴した真の人と犬との共生の在り方の訓えにお願いすべく執筆した2冊の同じタイトル本「盲導犬チャンピィ」は私の生涯において記念すべき宝の執筆本となっている。
  全国からアクセス戴いた方々にお願いしたいのは、愛犬家仲間の方々にぜひこの本をご紹介して頂きたいと願う次第ある.
♥近々 フジテレビにて2時間ドラマになり来年放映されることが決定しているのでぜひご覧頂きたいと思う
 ◎ チャンピィ号という犬は塩屋先生がはじめて民間から 訓練の依頼をされた日本で初めて盲導犬になったシェパ-ドケンである 

                                
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桑原崇寿のちょっと一言

ドッグライタ-の桑原先生が不定期ですが思ったこと・感じたことを書いて下さいます